国会活動
○委員長(櫻井充君) 次に、山本太郎君の質疑を行います。山本太郎君。
○山本太郎君 れいわ新選組、山本太郎です。
総理、いつ辞めるんですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 今は、私の職責を果たすために全力で取り組んでおります。この先のスケジュールについては何も考えておりません。
○山本太郎君 裏金問題で国民に信を問う解散が必要なんじゃないですか。いつ解散しますか、総理。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 政治資金をめぐって国民の皆さんに大きな不信の思いを抱かせてしまった、政治の信頼を失った、このことを深刻に受け止めています。おわびするとともに、信頼回復に向けて先頭に立って取り組んでまいります。それ以外のことは今考えておりません。
○山本太郎君 政治と金の問題、どう是正されますか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 政治の金の問題については、今回の事案について実態を把握した上で説明責任と政治責任を果たしていかなければなりません。あわせて、再発防止に向けて法改正等を今国会において実現したいと考えています。
○山本太郎君 国会議員が一体となって政治と金を是正するルールを作ると、そういうイメージでいいですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 政治資金の透明性の向上など、政治資金の信頼性を回復するための法改正は必要であると思っています。そして、法律を作るのが国会の責務でありますので、国会議員が法律改正を行わなければならないと考えています。
○山本太郎君 それって面の皮が厚いと言いませんかね。
自民党の4分の1の議員は裏金猫ばばの泥棒なんですよ。泥棒行為を是正する法律を泥棒と一緒に作るっておかしくないですか。もっと言えば、泥棒が作った予算案を普通に審議している現在もおかしいし、泥棒が作った数々の法案をこれからこの通常国会で成立させようということ自体あり得ない話ですよ。
これに対して、粛々と泥棒予算を審議し、最後だけちょびっとだけ闘うふりをして、結局、年度内成立に力を尽くした衆議院野党第1党もぐるだと言えます。
国民の信を問う必要がある。総理、解散しないんですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 先ほど申し上げたとおりであります。政治の信頼回復に全力で取り組まなければなりませんし、今、復興予算を始めとする国民生活に関わる重要な予算の審議をお願いしています。予算の成立に全力を尽くしてまいります。それ以外のことは今考えておりません。
○山本太郎君 どうして政倫審に総理自ら出席しようと思われましたか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 衆議院の政倫審においては、この開催の方式等をめぐりまして調整が付かず、見通しが立たない状況となっておりました。それに対して、私は従来から、政倫審というのは、その規則の中にも説明者の意思を尊重するべきである、こういったこの事項が記載がありますので、こうしたルールを最大限尊重するべきだと申し上げてまいりましたが、このままこの議論が進まず開催が危ぶまれるということであるならば、国民の政治不信はより大きなものになっていく、こういった強い危機感を感じておりました。
私自身も説明責任を尽くすべきだと従来から申し上げてきたこともあり、これらを勘案して、私自身がマスコミオープンの下に政倫審に出席をし、説明することが重要だと決意した次第であります。
○山本太郎君 一方で、災害特別委員会、災害対策特別委員会に自分を出してくれとは言わないんですね。政倫審は自分を出してくれと言ったのに、災害特別委員会には自分が出たいということは言わないんですね。その理由、何ですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 各委員会とも、それぞれの専門分野において有意義な議論を続けていると思いますが、私自身は、予算委員会において予算全体についての議論にしっかり答弁をさせていただく、その中で災害対策についても答弁をさせていただく、こういったことで私のこの説明責任を果たしていくべきだと考えております。
○山本太郎君 政倫審には自分で出たがって、災害特には自分で出たいと言わない、その説明がなされていないんですよ。
でね、資料①、②。(資料提示)
参議院事務局、16年熊本地震、18年西日本豪雨、19年台風15号では、発災後何日で災害特の質疑が行われましたか。加えて、同委員会で総理入り質疑、衆参で何回ありましたか。
○事務総長(小林史武君) お答えいたします。
最初に災害対策特別委員会で質疑が行われたのは、平成28年熊本地震については、12日後の衆議院災害対策特別委員会でございます。次に、平成30年7月豪雨については、11日後の衆議院災害対策特別委員会でございます。最後に、令和元年台風第15号については、22日後の衆議院及び参議院の災害対策特別委員会でございます。
また、衆議院及び参議院の災害対策特別委員会において内閣総理大臣出席の下で質疑が行われた回数は、両院合わせて7回でございます。
○山本太郎君 一方、能登半島地震では、先日、1か月半たってやっと災害特が開かれたんですよ。総理の出席ありません。たった2時間の審議。やる気なしなんですよ。
呼ばれてもいないのに政倫審には自らしゃしゃり出る、一方で災害特にはだんまりって、これ随分腰引けてません。御自身で出るということを言っていただきたいんですよ。総裁の立場から言ったんでしょう、政倫審は。災害特に関しては言わないんですか。能登半島地震に対して、被災地、被災者に対して余り御関心がないんでしょうか。いかがですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 要は、災害対応についての説明責任をどう尽くすのかということだと思います。そして、議論については予算委員会を中心に説明責任を果たすべく努力を続けてきました。
そして、この政倫審については、この予算委員会とは別に、今最大の大きな議論となっている政治の信頼回復について議論を行う、そして、それが開催が危ぶまれる、こういったことでありましたので、私として、自民党の総裁として、こうした事態にも責任持って向き合わなければならない、こういったことで政倫審の出席を判断した次第であります。
共に重要な議論でありますし、災害特においても、これは国会でお決めいただくことでありますが、その審議の進め方として総理の出席が必要であると判断されたならば、私はそういった運営にしっかり協力をさせていただきます。
○山本太郎君 違うんですよ。政倫審は呼ばれてもいないのに行ったんですよ、手を挙げたんですよ。災害特も同じでしょう。自分から出たいんだという意思はあるんですか。いかがでしょう。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 連日、予算委員会の質疑が続いています。その中での説明努力が足りないというのであるならば、災害特の現場において御判断いただくことであると考えます。
○山本太郎君 腰引けまくりじゃないですか。予算委員会のほとんどの時間が裏金の話なんですよ。違いますか。自民党の泥棒に関する話がほとんどを占めるじゃないですか。被災地置き去りなんですよ。一方で、災害特開かれているかといったら、ほとんど開かれていないですよ。1か月半たって質疑できたの、たったの1回。そこにあなたがいなかったってこと。
被災地のことを思っているんだったら、災害特でしっかりと災害の話合いをしていって、そこにあなたが毎回出席する、その希望を伝えていただきたいんですよ。いかがですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 国会の審議は、国会において、そして現場において御判断いただくものであると承知をしています。
いかなる形でも、総理としての災害対策に対する説明を尽くすべく、最善を尽くしてまいります。
○山本太郎君 被災者切捨て程度では政権吹っ飛ばないという危機感ですよね。政倫審に関しては政権吹っ飛ぶ可能性がある。でも、被災地に関しては別にその心配がないと思ってそんなに薄情なことを言っているんじゃないですか。
委員長、災害特の毎週開催と総理の都度出席を求めてください。
○委員長(櫻井充君) 後刻理事会で協議させていただきます。
○山本太郎君 資料③。
総理の御発言。被災地に寄り添い、できることは何でもする。この言葉にうそないですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) うそはありません。
○山本太郎君 資料の④。
1月14日、発災後、総理が初めて訪れた能登半島。ヘリに乗り、空から視察。
空から見た被災現場、総理が感じたことを教えてください。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 空から見たということでありますが、当日、現地に入りまして、避難所にも足を運び、多くの皆さんの声も聞かせていただきました。あわせて、今回の災害においては、海岸線の隆起など、空から見ることによって現状を把握できる、こういった災害の特徴もある。こういったこともしっかり踏まえた上で、この空からの視察も行わさせていただきました。
○山本太郎君 答えになっていないですけど。空から見てどうだったんですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 今申し上げたような視察を行いましたが、やはり半島特有の地理的な条件など、今回の災害における特徴、そして深刻さ、改めて痛感をいたしました。
大規模な土砂災害に加えて、海岸線の形が目に見えて変わる、変わっている、ああいった状況について復興復旧に向けて大変な努力が求められる。改めて、復旧に向けての強い覚悟を感じた次第であります。
○山本太郎君 これまで総理御自身が直接御覧になった数々の災害現場、能登半島の被害状況というのはその中でもトップクラスでしたか。いかがでしょう。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) この災害の中身ですとか、その地理的な条件ですとか、これは様々であります。どこがトップなのか、こういった比較は難しいと思います。
しかし、今回の災害は、半島特有の地理的条件ですとか、高齢化した集落が大変多いということですとか、他にないこの特徴、条件があるというのは事実だと思います。そうした今回のこの災害の特徴を改めて強く感じています。
○山本太郎君 元日に発災した能登半島地震、政府の初動が遅く、被害が広がったとも言われています。
総理は初動が遅れたと思われますか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 今回の災害、日没直前の発災ということで、現地において、警察、消防、自衛隊を始め、そして県庁や自治体の皆さんを始め、関係者の皆さんが最善を尽くしてくださいましたが、実態把握にすぐ日没を迎えたということから様々な制約があった、これは事実であります。しかし、関係者の努力によって、最善の方策をそれぞれ尽くしていただいたと認識をしております。関係者の努力には感謝しております。(発言する者あり)初動が遅れたというのは具体的にどの点をおっしゃるのか分かりませんが、様々な制約の中で関係者は努力していただいたと考えています。
○山本太郎君 初動が遅れたというのは一般的によく言われていることだということでお尋ねをしました。
資料の⑤。
国会図書館に聞きます。
世界で起こった災害、各国トップは被災現場にいつ入りましたか。資料の星印部分、解説をしてください。
○国立国会図書館専門調査員(内田竜雄君) お答えいたします。
お示しの五災害について、各種報道によれば次のとおりとなっております。
2011年2月22日にニュージーランドのクライストチャーチで発生した地震について、キー首相が当日に現地入りをしております。
2016年2月6日に台湾の南部で発生した地震について、馬英九総統が当日に現地入りをしております。
2023年2月6日にトルコで発生した地震について、エルドアン大統領が発災から2日後に現地入りをしております。
2023年5月16、17日にイタリアの北部で発生した洪水について、メローニ首相が17日から4日後である21日に現地入りをしております。
2023年8月30日にアメリカのフロリダ州に上陸したハリケーンについて、バイデン大統領がその3日後に現地入りをしております。
以上でございます。
○山本太郎君 今の解説以外でも、こちらの資料には、国のトップが2週間も被災地現場に入らなかった事例はなかなか見付けられません。
資料の⑥。
総理が被災後初めて能登半島に訪れたのは1月14日、地震発生から13日後。被災地に入るのがここまで遅くなった理由、教えてください。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) それは、災害の実情、それぞれのこの状況によるものであると考えております。
今回の災害において、この地理的な制約ですとか、集落のありようですとか、現地のこの分断、道路の分断ですとか、様々な条件を考えましたときに、総理視察、もちろん大事でありますが、現地に混乱を招いてはならない、こういった配慮、これは当然重要なことであります。今回のケースにおいてどのような視察を行うのか、関係者と綿密に検討した結果、御指摘のタイミングで現地に入らせていただきました。
○山本太郎君 道路事情が悪い、混乱するから現地に入るのが2週間後になったんだというのは言い訳にならないんですね。
資料の⑦。
国交省、元日からの2週間、天候が理由で能登空港での発着がなかった日は。
○政府参考人(平岡成哲君) お答えをいたします。
お尋ねのありました令和6年1月1日から14日までの2週間の期間のうち、天候が悪く能登空港での発着がなかった日は、1月3日、7日、13日の3日と承知しております。
○山本太郎君 天候が荒れたのは3日間のみなんです。そのほかの10日間は、現地周辺は飛行可能な環境なんですね。わざわざ地上に降りなくていいんですよ、視察。空から見るということでも十分対応できることはあるんです。総理が望めば、発災翌日でも空からの視察は可能であった。どう復旧復興させるか、どれくらいの復興予算が必要になるか、空からの現場の視察を行って被害状況を自分の目でしっかりと把握するチャンスを自ら2週間延ばしたんですよ。
財務省、現時点で能登半島地震に特化した補正予算組まれていますか。
○政府参考人(新川浩嗣君) 能登半島地震への対応につきましては、本年度予算に計上されました予備費において順次対応してきております。したがいまして、現時点において補正予算の編成は行っておりません。
○山本太郎君 来年度予算案に、1月1日以降追加された能登半島地震被災地に特化した予備費以外の項目はありますか。
○政府参考人(新川浩嗣君) 被災地に特化した使用が限定された項目はございません。
○山本太郎君 資料⑧。
これまで政府が発表した能登半島地震に対応する予算の額は。
○政府参考人(新川浩嗣君) 発災から今日までに、予備費などから2767億円の予算措置をしてございます。
○山本太郎君 当然、これっぽっちで足りるはずもないんですね。発災は1月1日、今国会開会日は1月26日。時間はあったけど、補正予算さえ組もうとしなかった。
資料⑨、⑩。
次年度予算を審議している最中に災害に特化した補正予算を組む、審議する。過去にあれば、その事例と額を教えてください。
○政府参考人(新川浩嗣君) 阪神・淡路大震災の際に、数度にわたり補正予算を計上しておりますが、その当該年度中の補正予算として、95年2月24日に提出をいたしました補正予算1兆223億円でございますが、当該補正予算につきましては、ちょうど当初予算の審議中でもございましたことから、当初予算、それから次年度当初予算、それから当該年度補正予算の質疑を、同時方向で質疑をお願いしたところでございます。
○山本太郎君 総理、なぜ今回、能登半島に特化した補正予算やらなかったんですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 阪神・淡路大震災との比較をされましたが、平成7年の阪神・淡路大震災、1月17日に発災して、国会開会1月20日でありました。開会目の前でありました。なおかつ、予備費の残高は1千億強しかない、こういった状況にありました。そのまま国会が開会し、そして補正予算を組まざるを得なかった、こういったことでありました。
今回、発災1月1日であります。国会開会まで3週間がありました。この3週間、まずは予備費が4600億ありましたので予備費で対応するとともに、国会に提出前の予算があったわけでありますから、3週間の間に予備費を上乗せする、1兆円に上乗せする修正が可能でありましたので、その修正をやるのが最も迅速な対応であると判断をいたしました。そういった判断の下に、今回は予算の修正という形で対応した次第であります。
○山本太郎君 補正予算案出しながらでも別に、補正予算じゃないわ、予備費で出しながらも補正組むということ、無理、無理なことじゃないですよね、できないことじゃないでしょう。どうしてやらないの。
小出しに予備費を積み上げながら3千億程度積み上げるのと、年度内にまずは1兆円を超える補正予算どんと組むから心配しないでくれと、これ被災地、被災者に対するその安心という意味では天と地の差なんですよ。当面は予備費で事足りるって判断したってことでしょう。その姿勢が……(発言する者あり)ちょっと待ってください。どうして理事がやじ飛ばすの。品がないんじゃないですか。当面は予備費で事足りると判断したと、その姿勢が能登の災害甘く見ている証拠ですよ。
年が明けて起こった大災害に必要な予算は次年度予算には含まれていないんだから、だから最優先で災害に特化した補正予算通す、過去にもやってきたことじゃないですか。当然のことどうしてやらないの。
防衛省聞きますね。防衛省聞きますよ。災害時、自衛隊が行う炊き出し、基本ルールでは、食材は誰が用意しますか。
○政府参考人(田中利則君) お答えいたします。
自衛隊が行う給食支援につきましては、原則として、各自治体が栄養バランスを勘案して被災者に提供するメニュー等を考案するとともに、必要な食材を自治体が調達した上で自衛隊に提供いただき、部隊が野外炊事器材により調理を行うということになってございます。
○山本太郎君 今回の災害では、道路状況が悪く物資が入りづらい、被災自治体が食材を調達することは無理だったんですね。
防衛省、今回は人道的観点から自衛隊が持ち込んだ食材で食事の提供などを行ったと聞いています。詳しく教えてください。
○政府参考人(田中利則君) お答えいたします。
自衛隊が被災地に入った当初でございますが、御指摘のように、自治体が自らメニューを考え、必要な食材を準備できない状況にございました。このため、自衛隊におきましては、あらかじめ部隊が既に保有をしている米やみそ、レトルト食品などを被災地に持ち込み、調理を行い、被災者に提供させていただいております。
また、その後でございますが、部隊自らが、発災後も営業を継続している商店などで、米、肉、野菜などの食材を調達し、調理を行うということもございました。1月までは自衛隊が調達した食材で調理を実施し、2月以降、徐々に自治体が調達した食材も使って調理を実施している、こういった状況でございます。
○山本太郎君 内閣府防災、珠洲市の現在の1食当たり必要な配食数、幾つですか。
○政府参考人(高橋謙司君) お答えいたします。
避難者に対する食事の提供数は、避難者それぞれの事情により日々変わるということがございますので、最低でも必要な配食数をお答えすることは困難でございます。
珠洲市に確認したところ、1食当たり、3月1日現在で、避難所にいる避難者1198名の方を上回る食事の提供が実施されており、また、在宅避難者に対しても必要な食事が提供されているということでございました。
○山本太郎君 必要食数さえ把握できていなかったんです。今回の問合せで内閣防災は理解したんですね。必要な食数は、1食当たり2500食なんですよ。縦割り行政の弊害から被災者守るために、縦割りに横串を刺す、調整する、それが内閣府防災なんですけど、組織、既にパンクしています。
現地で活動する幾つかのNPOからもヒアリングしました。自主避難施設含む48か所の避難所滞在者が、2月28日時点で約1300人、1月16日以降市内で行っている全戸ローラー訪問の結果、避難所にお弁当を取りに来る在宅避難者の需要が約1200人と推定、合わせて1食2500食は必要なんです。発災後はもっと数が必要だったはずなんですね。
資料⑫。発災後、珠洲市で自衛隊による最初の炊き出し、いつ行われましたか。
○政府参考人(田中利則君) お答えいたします。
珠洲市におけます最初の給食支援でございますが、1月6日から実施をしております。
○山本太郎君 1月6日、自衛隊による珠洲市での最初の炊き出し、何食提供されましたか。
○政府参考人(田中利則君) お答えいたします。
1月6日の給食支援でございますが、約百食の提供を行っております。
○山本太郎君 発災翌日の話じゃないんです。発災5日後で、やっと1日に100食しか提供できなかったんです。
総理、被災住民に必要な食料、食材、一刻も早く届けて安定的に提供するようにと特別に指示しましたか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 当然のことながら、発災当日からプッシュ型で支援を行うということを申し上げております。
そして、1つ付け加えさせていただきますが、先ほど、阪神大震災との比較において財政的な支援も不十分だったというような趣旨の御発言がありましたが、阪神大震災の際には、先ほど申し上げましたように、発災からこの国会の開会まで3日しかなかった、予備費も1000億しかなかった、そういったことで補正予算を組んだわけでありますが、その補正予算を組んだ上で年度内に執行された予算、これ試算いたしますと3000億程度となります。今回は、予備費は4600億残っておりました。そして、それを使って既に2767億、財政措置を行うことを決めております。
こうした数字的な比較においても、今回の対応が不十分だったという指摘は当たらないと考えています。
○山本太郎君 もう話変わっている中で自分の言い訳ぶっ込まんといてくれます、さっき同じこと言われたでしょう。もう1回答弁したんですか、勘弁してくださいよ。
で、答えていないですよ、ちゃんと。食事に対してちゃんと提供するように言ったんですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 先ほど冒頭に申し上げました。プッシュ型支援を最大限遂行するようにと、総理として指示を出しております。
○山本太郎君 発災5日後、6日後、こんな状態だったんですよ。プッシュ型、うまくいっていなかったんですね。
発災から2か月以上経過した直近で珠洲市で行われた自衛隊による炊き出し、何食提供されました。
○政府参考人(田中利則君) 直近でございますが、2月29日の珠洲市における給食支援でございますが、1日当たりでございますが、約1640食提供させていただいております。
○山本太郎君 直近です。1食当たり2500食必要なのに、自衛隊は1日に1640食しか作れていないんです。何が言いたいか。全く今も支援が足りていない。支援増強してください。
自衛隊員は能力が高い、一生懸命、一方、指示を出す政治の側がピント外れで現実見ていない。だから、現場も被災者も今苦しんでいるんです。
県からパンやおにぎりの提供はあるが、パンは日もちするけれども、おにぎりは夕方までに、各避難所に届くまでに賞味期限が切れるというところも出てくるんです。
内閣府防災、災害時、栄養バランス考えたお弁当で食事提供するの一般的ですよね。珠洲市にお弁当が届けられたのはいつですか。
○政府参考人(高橋謙司君) お答えいたします。
おにぎり、パンといった主食以外の食事の提供ということでお答えをさせていただきますと、自衛隊による給食支援、先ほどありましたように1月6日から、また民間団体による炊き出しが遅くとも1月9日から、またプッシュ型による食料支援によりますおかずなどの副菜を伴ったものの提供が1月7日から、それぞれ行われたものと承知をしております。(発言する者あり)
○委員長(櫻井充君) 高橋統括官。
○政府参考人(高橋謙司君) お答えいたします。
様々な食事の提供が行われておりますけれども、例えば県がお弁当の提供を2月の22日と29日に個別に行われているというようなことは承知をしております。それ以外にも様々な食事の提供が行われているものでございます。
○山本太郎君 パン、おにぎりだけで生活できないんですね。おにぎりにも、先ほど腐るという問題があるということ。発災後からお弁当届いたのは52日後なんですよ。中身はファミリーマートの店舗で売っている普通ののり弁と空揚げ弁当を週1回だけ、1500食だったら県から提供できると。そこから自衛隊が寸断されている道路を迂回して届けてくれる。けれども、全部の場所に時間どおり運び終えるのが困難。賞味期限の問題がある。しかも、高齢で血圧の高い避難者には塩分が強くて厳しいという状態なんですよ。栄養もたんぱく質も足りていないから、ちゃんと野菜の入った温かい食事を提供する必要がある。水道も復旧していない。市内で大規模に炊き出しする事業者もなかなか見付からない。
総理、足りない食事、これ誰が提供されていると思われます。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 被災地の厳しい状況が続いているということについては、政府もしっかり受け止めております。
足りない食事を誰が賄っているのか。食事につきましても、ボランティアの皆さんを始め多くの関係者が炊き出し等によって御協力をいただいている、こうした取組に対して心から感謝をしております。
○山本太郎君 NGO、NPOを中心とする炊き出しなんです。その中には技術系のNPOも含まれるんですね。崩れた家、瓦れきの撤去など、重機を使って一刻も早く生活を復旧させるために現地入りする人々です。技術系NPOも炊き出しを行わなければ被災された方々に食事が担保できない状態。やる気にあふれた自衛官、こういうマンパワーありながら100%生かさずに、民間の善意に甘えて復興を遅らせているということに気付いていただきたいんです。
総理、必要食数に関しては自衛隊の炊き出しで確保するって約束してもらいたいんです。いかがでしょう。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 物資支援、もちろんでありますし、自衛隊を始めとする炊き出し、関係者、今最善を尽くしてくれていると承知をしています。もちろん、このボランティアの皆様方にも御協力をいただいている、これは大変有り難いことだと思いますが、関係者がそれぞれの状況の中でそれぞれの立場で被災地支援のために努力をしていただいております。
政府としても、物資の支援を始め、こういった支援をしっかりとバックアップできるように引き続き努力をしてまいります。(発言する者あり)
○委員長(櫻井充君) 速記を止めてください。
〔速記中止〕
○委員長(櫻井充君) 速記を起こしてください。
○山本太郎君 民間の善意だけじゃ足りないんですよ。自衛隊の数も足りないんですよ。食数がちゃんと満たされていないんです。必要な食数は自衛隊が担保する、約束していただきたいんです。いかがでしょう。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 食事は自衛隊だけで賄っているものではありません。地元の自治体を始め関係者の皆さんが力を合わせて食事の確保に御努力いただいています。もちろん自衛隊も最大限の努力をいたしますが、引き続き関係者の皆様方に御協力をお願いしなければならないと思っていますし、政府としても、それをしっかり支援できるよう、バックアップできるよう最大限努力すると先ほど来申し上げております。
○山本太郎君 足りない現実突き付けているんですよ。足りていないものどうするんですか。何で埋めるんですか。自衛隊の供給能力を増やしてください。いかがでしょう。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 自衛隊だけではなくして、多くの関係者が努力している、自衛隊だけではなくして、地方自治体と協力をしながら……(発言する者あり)
○委員長(櫻井充君) 答弁をきちんと聞いてください。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 政府として対応しています。御指摘の点をしっかり踏まえながら、引き続き最大限の努力を続けてまいります。足りない点についても、地元の自治体としっかりと意思疎通を図りながら、きめ細かく対応をして拡充をしてまいります。政府の責任であると強く思っております。引き続き努力をいたします。
○山本太郎君 足りないと確認されたら、自衛隊の供給能力増やしてくださるんですね。いかがでしょう。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 自衛隊だけではなくして、現実に対してきめ細かく対応することが大事です。自衛隊ももちろん引き続きましての拡充が必要、必要な点あれば拡充いたしますし、他の点についても政府としてしっかり後押ししてまいります。
○山本太郎君 私が今言ったことに関して点検してくださるということでいいですね。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 現地の実態については政府として絶えず把握し続けていかなければならないと思います。現地の復興対策本部とも連携しながら、石川県を始め地元自治体とも連携しながら実態の把握に努めてまいりますし、それに対してきめ細かく政府としても対応を行ってまいります。
○山本太郎君 点検してくださるんですか。足りていないということを確認してきたんです。それを点検して、なければそこを埋めてくださるんですか。いかがでしょう。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 確認して、足りなければ対応する、当たり前であります。
○山本太郎君 総理が次に能登に入るのはいつですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 現状、具体的な予定は決まっておりません。
○山本太郎君 今月入ってくださいよ。心配ないんですか。笑い事じゃないですよ、大臣たち。今月入ってくれないんですか。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 今具体的な日程は決まっていないと申し上げましたが、現地としっかり意思疎通を図り、現状を把握した上で必要なタイミングで更なる現地入りも考えてまいります。
○山本太郎君 現地、特に珠洲、輪島で今本当に大変な思いをしている被災者を支え続けているNGOたち、NPOたち、この人たちから直接ヒアリングしていただきたいんです。最後にいかがでしょう。
○委員長(櫻井充君) 時間が来ております。簡潔にお願いします。
○内閣総理大臣(岸田文雄君) 前回、ボランティアの方々を始め様々な方々と意見交換をさせていただきました。引き続き関係者の様々な立場、思い、受け止めるべく努力を続けてまいります。
○委員長(櫻井充君) 時間です。
○山本太郎君 災害が起こって困っている人たちがいるぐらい、全力でやってくださいよ、そのときぐらいは。さんざん裏金でもうけて、大企業にもおいしい思いさせて、で、被災した人たちに対してもう切り捨てるようなことやめてくださいよ。現場でちゃんと実態を知っている人たちから話を聞いてください。もちろん、必要な視察もやられたでしょう。でも、届いていない視察もある。必ずそういう方々からヒアリングしていただきたいんです。
○委員長(櫻井充君) 時間です。
○山本太郎君 よろしくお願いします。
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