山本太郎(れいわ新選組代表)オフィシャルサイト

国会活動

○山本太郎君
れいわ新選組、山本太郎です。
能登半島地震から今日で11か月と5日。
復旧半ばの9月には豪雨と土砂が奥能登を再び襲った。

資料①。

農地、宅地、道路など、いわゆる民有地で土砂撤去が進まないまま雪の季節を迎えている。
この12月から2月までの3か月予報で、能登地方の雪の予測と過去3年間の雪の予測は。

○政府参考人(森隆志君) 
ただいま3か月予報における今年の冬の北陸地方の降雪量についてお尋ねがありました。
11月19日に新潟地方気象台が発表した今月から来年2月までを対象とした3か月予報では、北陸地方について、冬型の気圧配置が強まる時期があるため、降雪量は平年並みか平年より多いというふうに予報しているところでございます。
また、昨年までの3年間に12月から翌年2月を対象として発表した3か月予報では、北陸地方の降雪量について、2021年11月発表の3か月予報では平年並みか平年より多い、2022年11月発表の3か月予報では平年並みか平年より多い、2023年11月発表の3か月予報では平年より少ないと予報していたところでございます。

○山本太郎君
内閣府、過去3年間、雪の影響で能登では何が起きましたか。

○政府参考人(高橋謙司君)
お答えをいたします。
2021年、令和3年から2023年に能登半島で大雪によって発生した状況、委員から孤立集落の状況についてというふうに通告を受けておりますので、それをお答えさせていただきます。
2021年1月に北陸地方で短時間に降雪量が増加した大雪によりまして、最大で4集落57世帯。
また、2022年12月の中旬からの断続的な大雪によりまして、最大で14集落84世帯。
2023年12月の石川県輪島で48時間降雪量が観測史上1位となった記録的な大雪によりまして、最大25集落223世帯が倒木等による道路の断絶で孤立をしたというふうに承知をしております。

○山本太郎君
平年より少ない、平年並みとされる年であったとしても、私たちの想像を絶する雪の降り方です。
資料②。

今年11月、石川県は、本格的な雪の時期となる12月中旬までに住宅に流れ込んだ土砂の撤去を終えたいとコメント。

資料③、④。

農地、宅地、道路など、いわゆる民有地で土砂撤去に使える国の事業は。
それぞれ最大の国庫補助率は。

○政府参考人(内田欽也君)
お答えいたします。
宅地に堆積した土砂撤去に使える堆積土砂排除事業については、激甚災害の指定による国費率のかさ上げがなされた場合には、過去5年間の平均の率は98.7%になります。
また、道路等の公共土木施設災害復旧事業については、激甚災害の指定による国費率のかさ上げがなされた場合、過去5年間の平均の率は99.2%になります。

○政府参考人(前島明成君)
農地の土砂撤去に使える事業は、農地農業用施設災害復旧事業でございます。
本事業の最大の補助率は、激甚災害指定による補助率のかさ上げ分を加えた過去5年間の平均補助率に、さらに今回、地元負担分を全て市町が負担すると伺っております。
その場合の市町への地方交付税措置も加味いたしますと、99.4%ということになります。

○山本太郎君
これらの事業を使えば費用の9割以上が国負担、なのに、ほとんど使われていない。
なぜか。

資料⑤、⑥。

現場の声を要約すると、省庁の縦割り、要件の厳しさ、事務負担が重過ぎるなど、こういった批判を受けて、10月末、国は、3つの省庁の制度をまとめて、農地、宅地、道路の土砂撤去を縦割りなし、一括で使えるスキームを導入。
その目的、中身を説明してください。

○政府参考人(内田欽也君)
お答えいたします。
委員ご指摘の宅地や農地を含めた一括撤去スキームを活用する場合は、それぞれの施設の土砂等と瓦れきとに契約ですとか業者等を分けることなく一括した発注により撤去を行うことが可能となります。
この枠組みを導入することにより、自治体の事務負担の軽減や土砂等の撤去の効率化が図られると考えております。

○山本太郎君
資料⑦。

11月1日、県知事は、道路、河川、農地は建設業者に発注、国の一括撤去スキームを活用して面的な処理を進めると発言。
これで土砂撤去進むんでしょうか。
一括スキーム、現在の申請件数は。

○政府参考人(内田欽也君)
お答えいたします。
本年10月に関係省庁から通知をいたしました、いわゆる一括撤去スキームの活用につきまして、現時点で自治体より申請はございません。

○山本太郎君
スキームはあっても、公費解体やそのほか復旧作業などなど手がいっぱいで、土砂撤去する事業者、見付からないんですよね。
スキーム導入されて1か月以上経過するけれども申請はなし、そういうことです。
過去の災害でも、復旧で事業者が足りず、入札不調というものが繰り返されてきました。
資料⑧。

平成28年熊本地震の後、29年度の市町村の事例をご紹介ください。

○政府参考人(平田研君)
国土交通省九州地方整備局及び熊本県が共催した熊本地震等復旧・復興工事情報連絡会議において、県内市町村工事における不調、不落状況として、入札件数計9150件に対し、不調、不落の件数が計2311件、発生率は約25%あると報告されているものと承知しております。

○山本太郎君
どこも手いっぱい、引き受けられる県内業者もおらず、安い単価では見合わない、県外の事業者も足を伸ばせない、そんなことが全国の被災地で起こり続けてきた。
ここ能登においてもですよね。
結局それどうするんですか。
NPO、ボランティアが無償で引き受けていますと。
こんな不条理ありますか。
毎度繰り返してきたのが日本の災害現場です。
地震と豪雨を受けた奥能登でも事業者不足となることは想定内だったんじゃないですか。
資料の⑨。

11月1日、県知事の発言。
個人の住宅など宅地については被災家屋が多数に及び、全てを建設業者などに発注することが困難、より多くのボランティアのご協力をいただいて宅地内からの泥出し作業を加速させたい。
農地や道路どころか、宅地に関しても事業者不足と、宅地の土砂撤去はボランティア、NPO任せになるということを県知事自身が認めているんですね。
家の後ろに山を背負っているという場所では土砂崩れのリスクもありますよ。
それもボランティア、NPO頼みでやろうって、正気じゃないですよ。

資料⑩、⑪。

11月21日、ボランティアが1万4000人足りない、更に急がなければいけない、ぜひ政府を挙げて応援お願いしたいと知事が発言をしている。
来年1月から珠洲市では、雪やボランティアの不足を鑑みて、ボランティア活動を週末限定で対応する。
雪が降れば更に応援の数減りますよね。
資料⑫。

12月1日、私も珠洲にお邪魔しました。
ボランティアが担当する宅地の土砂撤去、ボランティアセンターで関係者に話を聞いた。
要請のあった宅地で土砂撤去が完了していない件数は216件、作業終了のめどは来年2月から3月という。
昨日、念のためにもう一度電話で確認をしましたが、その数字、内容は一切変わっていません。
ボランティアは週末型に移行して、この冬は豪雪。
新たに相談も増えてきている。
2月、3月に作業終了など到底無理です、そういう声もある。
資料⑬。

私が奥能登に入った2日後、県知事が驚愕の発言。
災害ボランティアが増加し、被災者から市町のボランティアセンターに要請のあった箇所については年内には対応できる見込みとなったと議会で発言しているんです。
ちょっと待ってくださいよ。
珠洲では来年2月から3月に終われるかも分からないのに、年内で何とかなるって、全体の話としてそういうふうに語るの、まずくないですか。
豪雪のシーズンを前に、県トップのこの振る舞いは自殺行為です。
総理、自衛隊に土砂撤去、これ、してほしいんですね、してもらってほしいんです。
至急対応していただきたい。
自衛隊は22万人いる、このうち2万人でも投入して一気に進めてください。
資料⑭。

解散・総選挙の前、10月8日、私が総理に直接、能登で土砂撤去に自衛隊投入を求めた際の総理答弁を教えてください。

○政府参考人(小野功雄君)
令和6年10月8日、参議院本会議における山本議員に対する総理のご答弁の該当部分について申し上げます。
山本議員から、今般の豪雨災害に係る自衛隊の災害派遣についてお尋ねいただきました。
現在、被災地におきましては民間の事業者等が活動しておる状況にあり、被災自治体からの自衛隊に対して泥のかき出しといったご要望は出ていないものと承知をいたしておりますが、今後、具体的なニーズが生じました場合には、自衛隊の活用の検討も含め、政府全体で必要な支援を行ってまいります。以上です。

○山本太郎君
具体的なニーズがありゃ自衛隊の活用も考える、総理はそうおっしゃっている。
資料⑮。

県知事は11月13日、自民党の政調会長と会談。
土砂撤去に自衛隊の派遣を含めた支援を求めている。
これに対して、総理、検討しました。
どう検討しました。
そして、どう返答しました。

○内閣総理大臣(石破茂君)
ご要請をいただいていないということが事実としてございます。
その上で、緊急性、公共性、非代替性、つまり、自衛隊という組織を動かしますときにはこの三要件が必要なのは委員ご案内のとおりでございます。
これを充足をし、石川県のしかるべき者、方、それが石川県知事であれ珠洲市長であれ、それからご要請があったときに、この三要件を満たした場合、自衛隊の派遣というのは当然あり得るものでございます。
今回はそのご要請をいただいていないということであります。

○山本太郎君
知事が自民党に気遣ったんですよ。
政権に気遣ったんですよ。
だから、自民党の政調会長と会って、これ握り潰されたんでしょう、結局。
自衛隊出てほしかったんですよ。
やめてほしいんですね。
国会でも、能登を忘れた日がない、そうおっしゃったじゃないか。
けれども、その一方で、あなたは解散・総選挙までやっているんだよ。
能登に冬が来る前にすぐに手を打たなきゃいけないときに、あなたは選挙に打って出て、何か月放置したんだ、事実上。
リップサービスだけだよ、やっているのは。
能登を見捨てるな。
雪が降る前に何とかしてほしいんですよ。
このまま、このまま年越せっていうんですか。
総理、自衛隊派遣してくださいよ。
一気に進めてくださいよ。
いつまで続けるんですか、これ。
自衛隊の派遣によって、土砂の撤去、一気に進めてください。
いかがでしょう。

○委員長(櫻井充君)
時間が参りました。
答弁簡潔にお願いいたします。

○内閣総理大臣(石破茂君)
石川県知事も私、長い友人ですが、自民党に配慮をしてあえて要請しなかったなぞという、そんな無責任な人ではございません。
私どもは、地元のことを、委員もよくご存じのとおり、私どもよく知っております。
自衛隊員は、そういうときに派遣されることをいとうような者もおりません。
そういうことはございません。
それは、公共の電波に乗ってこういう話がございますので、私どもはそういうつもりは全くございませんし、要件が合えば派遣します。
そして、石川県知事はそのような無責任な人ではないということは私なりに断言させていただきます。

○委員長(櫻井充君)
山本君、時間です。

○山本太郎君
はい、締めます。
もう一度検討してくださいよ。
直接は要請されていないだけでしょう。
検討してください。
検討していただけますか、もう一度。
いかがでしょう。

○委員長(櫻井充君)
質疑時間が来ております。
以上で山本太郎君の質疑は終了いたしました。
これにて質疑通告者の発言は全て終了いたしました。
本日はこれにて散会いたします。

○山本太郎君
総理、検討だけでも、ぜひお願いします。総理、総理、検討だけでも。
総理。総理、よろしくお願いします。




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